花×ツルヤ―ライブについて

花さん…神奈川県出身、神奈川県在住の女性。2013年末より2回にわたって開催されているFoZZheadsセッション会にはボーカルとして多数の曲で参加している。
収録日:2014年7月11日(金)19:00~@神奈川県横浜市

――初めて行ったライブって何ですか?

「それ…、実は…(笑)、タッキー&翼です(笑)」

――そっち(笑)!?

「(笑)。中学校の卒業間近の時期に、当時の友達の1人にジャニーズ好きな子がいて、“4月にコンサートあるんだけど、来てくれない?”って言われて(笑)」

――お願いされた(笑)。

「“どうしても1枚チケットが余ってて、お願い来て!”って(笑)。もちろんタキツバは知ってましたし単純にカッコいいなとも思ってましたけど、そんなに詳しいわけでもないし、なんせ中学生なんでチケット代も出せないしどうしよう…! って思って。でも親に相談したら“じゃあ卒業祝いで行ってくれば”って言ってくれたので、それで行きました。それが初めてです(笑)」

――いや、でも絶対すごかったでしょ?

「や、あの…友達に“行けるよ!”って返事した段階ですぐに“じゃ、ウチワ作ろう!!”って言われて(笑)」

――大事(笑)!

「で、私もせっかく行くなら楽しみたいと思って、ウチワにキラッキラしたのを付けて手作りしました(笑)。横浜アリーナだったかな、貴重な体験でしたね。初めてだったから衝撃的でしたけど、エンターテインメント性に溢れてて。普段TVで演技やバラエティーをやってる他に、ああいうことをやれるっていうのは本当にすごいな、プロだなって思いました」

――その当時は他に好きなアーティストとかっていた?

「でも、中学生の頃は鈴木亜美ちゃんとか浜崎あゆみとかSPEEDとかモーニング娘。とか。本当にメジャーなところですね。だけど、さっきのタキツバの後に初めて自分で行ったライブは175Rなんです」

――へぇ~、そうなんだ!

「なんでかって言うと、HEY! HEY! HEY!のエンディング曲で『ハッピーライフ』を聴いて気になって、その場でメモったんです。そこから調べてCDを買ったりして好きになって、“ライブに行こう!”って思ったんですよね。高校生の時。1人で行くのはやっぱり無理だったので、友達を誘って行きました。それは神奈川県民ホールだったんですけど、それ以降に行ったライブハウスに対しても特に怖いみたいな先入観はなくって。それよりも“音楽が聴ける!”っていう楽しさが先にきてましたね。ちょうど一緒にライブに来てくれる友達もいたので、けっこう回数は行きました。彼らの武道館公演の時にアリーナのスタンディングエリアで初めてモッシュを体験したんですけど、すごい楽しかった! でも、だんだん活動しなくなってしまって(2010年活動休止)、自然と離れてしまいましたね。ただ、それが初めてでした。バンドを好きになるっていう経験は」

――そうだったんだね。

「それで次に、バイト先の先輩に教えてもらって藍坊主を好きになったんです。メジャーデビューしたての頃で、地元の近くの駅にあるライブハウスで…ほんと小さいハコなんですけど、そこでレコ発ライブをやりますっていうチラシがCDに封入されていたので、それに行きました。今思うとあの時期にあんな近くで観れていたというのは貴重な体験でしたね。だから、好きな期間がいちばん長いのは藍坊主なんです。長く観ていられると、メンバーの心情の変化につれて書く詞とかが変わっていくのが感じられて、そういうところもいいなぁって思います。特に藍坊主は基本的には作詞作曲者が2人いるので、お互い影響受け合ってるのとかも感じられて面白いな、って思います」

――他にはどんな音楽を聴いてきました?

「他に好きなミュージシャンはYUKIちゃんとか安藤裕子さんとかですね。YUKIちゃんはもちろんJUDY AND MARYの時から知ってたんですけど、当時はまだバンドよりではなかったので、有名な曲だけ知っててたまにTVで見かけるみたいな感じだったんです。改めて出会ったのはやっぱり『JOY』のアルバムで、なんだこれ!すっごい楽しい!かわいい!ってなって、LIVEDVDも見たくなって誕生日に親に買ってもらって、その後一気にハマりました。YUKIちゃんは本当にライブがすごいんですよ!ひとつひとつの曲を身体全体で表現してくれて、視覚的にも面白くて可愛いし、たくさんの遊びで溢れてるおもちゃ箱みたいなLIVEをしてくれるんです!MCで盛り上げるのもうまいですし!あのパフォーマンスは1度はみんなに見て欲しいって思っちゃいます。 安藤裕子さんに関しては、名前は雑誌とかで見かけてもともと知っていて、その当時CMで『のうぜんかつら』が使われてMステにも出てて偶然見たんです。そしたらその美貌と歌声のギャップにやられましたね。あとはアカペラで作曲されるので、曲の構成が自由だったりするのも面白い。ライブに関しては彼女は音源だとやさしく丁寧な歌声に感じる方が多いと思うんですけど、ライブへ行くととても情熱的である種荒々しくて生きている歌を歌ってくれるんです。ほんと熱量が高くて、ライブで鳥肌が立ったのは彼女だけですね」

――FoZZtoneセッション会にも参加してもらったけど、フォズはいつから?

「FoZZtoneは深夜の音楽番組で『音楽』が流れて、“あ、良いな~”と思ったんですけど、その時はスルーして。その後にYouTubeで藍坊主を聴いてる時に何故か関連動画で出てきたんですよね。それで吸い寄せられるように聴いたのが『茶の花』か『黒点』か…“面白いな、かっこいいな、この人たち!”って思って、HPに行ったらちょうど最初のオーダーメイドアルバムの企画が出てたんですよね。それで“こんな面白いことする人たち、いるんだ!”って思ってライブに行ったら超楽しくて!知らない曲ばかりだったのにどれもこれもが私のツボで!久しぶりにがっつりハマるバンド見つけたなぁって思いました。 ワンマン以外のイベントとか弾き語りとかみたいなライブに行くようになったきっかけもFoZZtoneと渡會さん(渡會将士さん/FoZZtone Vo.)ですね。その時その時ですごく違うじゃないですか。セットリストもですけど、ライブ自体の印象というか。その時々で違う楽しませ方をしてくれるから、いっぱい行きたくなっちゃう魅力のひとつなんだろうなぁって思います」

――うんうん。

「でも、やっぱり私は地方まで足を延ばせないし、“このライブは出演者が多いから持ち時間少なくなっちゃうから、やっぱりやめとこうかな…”とか、そういうことは考えちゃいます。今はちょっとライブの本数が増えちゃっててヤバいんですけど(笑)、やっぱり金銭的な事情とかもありますし。ライブの本数が増えたという点でいうと1人でライブに行けるようになったっていうのもあるんですけど」

――1人でライブに行けるようになったきっかけって何だったの?

「YUKIちゃんですね。ファンクラブに入ってるんですけど、ファンクラブ限定ライブの横浜BLITZ公演に奇跡的に当たったんです。でもそれ、1人1枚しか応募ができないので、もうどうやっても1人なんですよね。それで“うわっ、どうしよう!”って思ったんですけど。ただ、友達に聴くジャンルは違うんですけど1人でライブへ行く子がいて、彼女は1人で遠征とかもしちゃってたんです。その子が“1人でも楽しいよ~”って言ってくれて(笑)。それにもう行くしかないので、それで初めて1人で行きました。今もですけど隣に並んでる人に話しかけるなんてできないので、待ち時間はひたすら携帯いじってましたね(笑)。でも、始まっちゃえばすごく楽しかったです! ただ、今度は終わった後が寂しくて、つい友達に電話しちゃいました(笑)。“今ね! ライブが終わってね! 私、超幸せ!”みたいな(笑)」

――すごい良い! 幸せ(笑)!!

「友達も優しいから受け入れてくれて(笑)その日から待ち時間はちょっとしんどいけど、始まっちゃえば楽しいなって思えるようになりました。私はどちらかというと実は体育会系なので(笑)前でモッシュを楽しむことも出来るんですけど、振り返るとそれまでってライブに慣れていない子に一緒に来てもらってたので、やっぱり苦手な子もいるじゃないですか。そうするとその子にどうしても気を遣ってしまったりもして。でも、1人だったら他のお客さんの迷惑になりさえしなければ自由に行動できるので、YUKIちゃんのライブで楽しめた時に開けましたね。“あ! 1人でも大丈夫じゃない!?”って(笑)。それまでは来てくれる友達がいないと流しちゃってるライブも正直あったので、もったいなかったのかも。でも、ちょっとでも私の好きな音楽に興味を持ってくれてる子は今でも誘ってみたりしますね。やっぱり来て欲しいな、ライブ観て欲しいなって、だってこんなに楽しいんだもん!って。それはすごく思うので」■

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