かぴ&小野×ツルヤ―自主企画ライブについて

≪お話のお相手≫かぴさん、小野さん…共に秋田県出身、秋田県在住の女性。自身のイベントKLNを立ち上げ、水野創太さん(EdBUS)、中川正太朗さん(Newspaper Boys)を迎えた秋田市内での第1回開催に向け準備中。
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収録日:2014年5月11日(日)16:00~@宮城県仙台市

――とりあえず定番の質問から入らせてもらうんだど、最初に行ったライブって何ですか?

 かぴ「高校を卒業してからやっとライブに行けるようになったので、18歳の時にGOING UNDER GROUNDとメレンゲと音速ラインの対バンを観に行きました。実は、そのライブの終演後にCDを配っていたのが今回出演して頂く中川さんなんです。受け取ったそのCDを聴いていてすごい好きだったんですけど、当時はまだ社会人になりたてで色々と必死な頃で、言ってもなかなかライブには行けなくて。中川さんとは今回改めて再会した感じです。こういう形で再会出来て本当に嬉しいです」

――そのライブはじゃあ秋田だったんだ?

かぴ「秋田です。地元のライブハウスで」

小野「私は高校に入ってから音楽を聴き出して、初めて行ったライブはBEAT CRUSADERSでした。その頃から秋田のライブハウスによく行っていたので、中川さんのやっていた前のバンドとかも観てました。絵も描いたりしていたので、他のアーティストさんのフライヤーとかを作ったりもしてました。そういうことは昔の方がたくさんやってましたね」

――ああ、そうだったんだ! じゃあ、久しぶりのフライヤー制作ですね(笑)。

 小野「そうなんですよ、大丈夫かな(笑)」

――今回、2人で自主企画ライブを開催するっていうことなんだけど、もう一方の出演者としてブッキングした水野さんを知ったのはどういうきっかけだったの? 

かぴ「まず、ザ・チャレンジを知ったんです。Base Ball Bearのこいちゃん(小出祐介さん)と沢チャレさん(沢田チャレンジさん/ザ・チャレンジ)の絡みをTwitterで見て。更に同じくらいの時期にダイノジの大谷さんがザチャレを推していたのでYouTubeで初めて観てみたら、“ヤバイ、青い人カッコ良い、何コレ!?”ってなって(笑)」

――そっちか(笑)!!

かぴ「ビビビってきて、青い人をめっちゃ調べて(笑)。チャレンジオノマック、小野雄一郎さん(butterfly inthe stomach)だって知って(笑)。で、小野さんはHANDSOMEっていうグループもやってるってなって、今度はHANDSOMEの曲をSoundCloudで聴いてみたらすごい良くて。それで次はHANDSOMEのことを調べて…」

――調べるね(笑)。そしてそこに水野さんがいたと(笑)。

 かぴ「私、1回興味を持つとすごい調べるんです。だから、今度は水野さんのことを調べて(笑)。ちょうどそのタイミングでGMC(ライブハウス下北沢GARAGE主催のサーキットイベント。2013年第1回開催)があったので、それで初めて水野さんを観ました」

――それって去年の12月だよね(笑)?

 かぴ「本当に最近なんですよね、失礼な話なんですけど。それから1月と3月にも東京で水野さんのライブを観ました。それでもう、“時間が無い! 早く水野さんを秋田のみんなにも聴いて欲しい、みんなで一緒に素敵な音楽を共有したい!”って思ってしまって(笑)」

――本当にすごいよね。水野さんは都内をメインに活動している方だけど、都内にまでライブを観に来るようになったのは、そもそもいつから?

かぴ「去年くらいからです。だから、今まで観てきたライブの本数自体もすごく少ないんです。前々から、なんとなくカッコ良いからオーガナイザーみたいなことをしてみたい、それで地元の秋田を盛り上げてみたいってゆう願望はあったんです。でも自分はライブもそんなに行ったことないし、そういうのは無理かって諦めてたところで水野さんを観て、やっぱりやりたいなって思ってしまって」

――2人は以前からの知り合いなの?

かぴ「もともとは去年の7月くらいに、地元のライブハウスで一緒にいた友達が小野ちゃんに声をかけたのをきっかけに知り合ったんですけど、そこからもすぐに絡みがあったわけではなくて。Twitterで小野ちゃんが“ライブの写真撮りたい”って呟いていたのを見かけて、それで写真だけはお願いしたいなとは思ってたんです。でも、あわよくば憧れの小野ちゃんと一緒に企画したいなってなぁって(笑)。それで、結局は写真だけじゃなく巻き込んでしまいました(笑)」

 小野「話を聞いた時は“なんで私なんだろう?”って思ったんですけど(笑)。色々と聞いたら、“秋田でやりたい”っていう強い思いを話してくれたので。やっぱり秋田だと、バンドでのライブもあるし個人で企画をされてる方もいらっしゃいますけど、弾き語りってゆうのはなかなか無いので面白いなって思って」

――逆に、普段ライブハウスに来ないお客さんに訴えかけられるイベントだとも思うから、すごく興味深いなって。

かぴ「ライブハウスを1度離れてしまった方とか、本当に1度もライブに来たことのない方にも来てもらいたいです。そこからライブハウスにも興味を持ってもらえたら嬉しいなって。この企画では来てくださるお客さん、出演者の方、更には企画する自分達にとっても、ほんのささいでもいいので何かきっかけを見つけてもらえたら幸せだと思っているんです。人やものを繋げていくものにできれば良いなって」

――企画自体は色々ハードルが高いから大変だろうと思うんだけど。

かぴ「まず、会場を探すこと自体がすごく大変だった上に、途中で予期せぬトラブルもあって。気軽に来てもらえる場所を提供したかったので、今回は普段からたまにライブなどをやっているスープカレー屋さんにお願いしました。私みたいな未熟者がおこがましいんですけど、皆さんに観に来て欲しいんです…!」

――本当にその一心で始めたんだもんね。

かぴ「そうですね。初めての企画で、右も左も上も下も何もかも分からなくて…。正直、大苦戦してます……。でも、この企画をやるにあたって出会った方々のアドバイスや励ましの言葉に一喜一憂して、改めて言葉と音楽の持つ力に驚いている毎日でもあるんです。本当に純粋な気持ちで東京からお呼びする水野さんの音楽 、地元秋田で活動する中川さんの音楽に惚れたので、秋田のいろんなところに足を運んで、いろんな方と顔を合わせて、このイベント自体をまず知って頂いて。たくさんの方にお二方の良さを伝えたいです。弾き語りのライブではありますが、KLNをきっかけに生で観るライブの良さを知ってもらって、恥ずかしがり屋さんが多い秋田の皆さんにライブに、ライブハウスにしょしがらないで(恥ずかしいがらないで/秋田弁)足を運んで頂きたいです。あと、県外のライブに行くと"秋田に行ったことがない"と言う声をよく聞くので、県外の方もこれを機に秋田に遊びに来て頂けるような、秋田を盛り上げていくイベントにしたいです。初めての企画だからこそ常識にとらわれず、何か面白い事が出来たらなと地元秋田の中川さんとも協力しつつ試行錯誤していきたいです。沢チャレさん精神で1人でも多くの方に足を運んでいただけるように試行錯誤しながら、どんどん宣伝していきたいと思います! 押してダメなら押し倒せ!(笑)」■

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