TOMBOW×ツルヤ―FoZZtoneセッション会開催にあたって

FoZZtoneセッション会のそもそもの発起人・TOMBOWさんに、開催に至るまでの経緯を運営チームの1人・ツルヤがインタビューというか、一緒に喋って迫りました!

11/28(木)23時頃 ~水野創太グループの素晴らしいライブ後、下北沢の王将にて~

***セッション会の開催にあたって***

――今更だけど、なぜやろうと思ったのかってゆう、そこからいってみましょうか。

「そもそもバンドスコアが出る前々から、セッション会みたいなものをやりたいなって思っていて」

――ずいぶん前から言ってたよね。

「そうだね、弾き語りブックが出たくらいの頃から…去年(2012年)のREC OK! TOURの頃くらいかな。あ、なぜか渡會さんじゃなく、竹尾さんに(弾き語りノートブックに)サイン貰ってた…(笑)!」

――もともとスピッツのセッション会に出入りしてたってゆう基盤があって…。

「うん、それが一番大きな発端かも。もともと私スピッツが大好きで、バンド組むとまでは言わないけど、誰かとスピッツ演奏してみたいなぁと思ってて。そんな時SNSでスピッツ曲のセッションイベントを見つけたの。スピッツ好きで、音楽…楽器やってる人達がライブハウスに集まって、その場で一緒にセッションしようぜ!みたいなイベント。もの凄く楽しくて何回も行っているんだ。これ是非、フォズでもやりたいな~(笑)と」

――ただ最初は難易度が高いって言ってね(笑)

「そう! スピッツももちろん難しいんだけど、やり易さというか」

――歌の土台的な作りだよね。

「あとコード進行とかが。スピッツはすごく分かりやすいから、やり易さの違いがあって。バンドスコアも何もない状態では流石に厳しいなぁ、早く出ないかなぁ出ないかなぁ~…と、……待っていたのですよ!!」

――待っていたのですよ(笑)

「そう(笑)。とにかくそれが出ないことにはやれないな~と思って、もやもやもやもやしていて。やっと火星(『Reach to Mars』バンドスコア)が出まして。出発進行、ですよね」

――でも当初は本当に、最初はスタジオでくらいのノリだったよね?

「そうそうそう、スタジオでやろうと思っていてたら…」

――jiroさん(運営チームメンバー)が話を進めてくれて…。

「そう、jiroちゃんがガレージで…ポン!って話になって(笑) “いや、そんな、ガレージでなんて…!?”って私が逆に及び腰になってたら、話が意外にポンポコポンポコ…」

――そう! 知らないうちにワーってなってて。

「…決まったねぇ」

――決まったねぇ…。

「まぁガレージはセッション会をスタジオとかで2、3回とか開催して、記念にいつかやれりゃあいいかなぁ・・・ってゆうくらいの目論みだったら1回目ふぃー!! みたいな(笑)」

――ふぃー(笑) いやでもすごい機会を貰ったと思うよ。

「本当に私の2013年のキーワードはガレージになってるよね(笑)」

――ガレージ何回行ったよってゆう(笑)

「だってGMC(GARAGE主催サーキットイベント)に出るバンド予想、ほぼ全部当てたってゆうね(笑) もうどのバンドも知ってる…殆ど観てる」

――今年は本当にすごかったね…。

「今年は本当に怒涛の…年間パスが欲しかったね、ガレージの(笑)。ディズニーじゃないけど、あったら本当に元とれる(笑)」

――それでいきなりガレージでやっちゃおうって話になって…。

「まぁだからフォズとかガレージのバンドとかが好きな子たちが集まって楽しいイベントになれば良いなとは思って」

――そうそう、最初スタジオでやる分にはフォズ曲のみって考えてたけど、ガレージでやるってなってもっと大きく巻き込めたら良いなって。

「そう、そうなんだよね。で、スピッツセッションの時とかも、全く楽器やってない子たちもその場に来てて。歌でセッションに入ったりと楽しんでたよ。それでね、そういう子たちも、何回かセッション会重ねるごとに、『やっぱり演奏してみたい!』ってゆう欲がでてくるみたいで。“楽器始めました!”って言って、後日セッション会でデビュー! みたいな」

――すごいなそれ。

「大元は小さなライブハウスでやってて。でもそこで知り合った子たちが自主的にスタジオ借りてセッションイベントやったりとか…すごい色々やってたな…。うん、そんな感じでやりたいんです。いかんせん、何せフォズのお兄さんたちは面倒くさい曲(※褒め言葉)を作るので、参加者集まるかが心配。…特に竹尾さんギター立候補者が…(笑)」

――ギターが…(笑) とりあえずセッション会やろうぜ!ってなって、すでに、楽器を多少やってる知り合い数人に声かけたよね。それが今動いてもらってる主要メンバーみたくなってるけど。ただ、やっぱりあそこまでギターを…いやあのレベルが必要って意味ではないんだけど、いたら嬉しいじゃないってゆう話を…。

「まあね…そうなんですよね、どうにかね……大募集です(笑)」

――絶対いると思うんだけどなぁ。

「ね! いるだろうと思うんだけどね、なかなかね…。あと何か話忘れてることは…」

――うーん、あとはもう単純に遊びに来てほしい。なんだろうな…“ライブハウス”を楽しんで欲しいな。

「そうだね。それが伝わるイベントになればいいな。ライブハウスという場所に躊躇する人もいるもんね。勿論1人でライブハウス行ける子は、何しなくても別に楽しめるんだろうけど…」

――ね、そういうスタイルも全然ね。私も長らく1人で行ってたし。

「そうなんだよね。でもやっぱり顔見知りとか喋れる子が増えたらもっとライブハウス行くのが気軽で楽しくなるかもしれないし。あとはそうだなぁ・・・1人で(楽器を)やってた子たちは“じゃあ誰かと一緒にやってみっか”ってゆう、そういう気軽なチャンスになればなと。…やると絶対楽しいもの!それプラス、ステージやれるっていうスペシャル感ね。…返し、とか…? 返し?」

――ああ、音の返しとか!?

「そうそう! …圓さん! 圓さん(圓山満司さん/GARAGEフロアチーフ)が音響やってくれるんだよ!(息まく)」

――そう! だって圓さんが入ってくれるんでしょう!? すごいよね! わかるかなぁ、この…圓山さんがやってくれるってゆうワクワク感(笑)

「この安心感(笑)」

――で、真由美さん(大橋真由美さん/GARAGEスタッフ)がドリンクかなんかでいてくれるんでしょう?

「楽しみ」

――楽しみ。

「すごい楽しみ。なんだけど、ね。みんなの力を、ね(笑)」

――そう(笑)

「そこなんですよね」

――もちろんどのライブでもお客さんは必要不可欠で。で、このライブは特に演奏してくれるお客さんとか、一緒に歌ってくれたりとか…。

「そう、だから“ライブ”というよりやっぱり“イベント”なんだよね。本当にみんなでやるイベントなんで、みんながいないとできないイベント。だから、なんだろ、【お客さん】じゃなくて、イベントしたいからみんな来て!! ってことなんだよね(笑)」

――そう(笑)

「みんないないと出来ないイベントだから、とりあえずみんな来いッ!! みたいな(笑) 君が不安なのは知らない! みたいな(笑)」

――おっと、暴言出ましたよ(笑)

「不安なのは知らない、そんなのみんな持ってるから。だから不安はそのままでいいから、とりあえず来い! みたいな」

***ライブハウスについて***

――いちばん最初にライブハウス行った時、誰か連れてってもらった?

「いやー? 私、それこそ全然さぁ、1人でどこでもホイホイって行っちゃうタイプだから。それにライブハウスって場所に先入観がなかったから怖いとか思わなくて、ライブ観たかったからその場に行くってゆう。だからそのままふわ~って行っちゃった。初めて行ったの、たぶん千葉LOOKだよ」

――え!? なにそれスゴイ!! それ何歳くらい? 大学生の時だよね?

「たぶんそうだと思う…」

――誰を観に行ったとか覚えてる?

「…エルレ?」

――エルレ観たの!? LOOKで!? すごいね、当時…当時って10年くらい前か。

「そんなに前になる?」

――だってエルレ活動休止してもう5、6年…(ELLEGARDENは2008年活動休止)。

「そんななるか~」

――なるなる、案外経ってるよ!

「そっか~…、もうそんなになるのかー…」

――なんか違うことで落ち込んじゃった(笑)。でもすごいね! しょっぱながLOOKでエルレって!

「でもフォズもLOOKだったんだよ、初めて観たの」

――LOOKに縁があるんだ。

「話が逸れたね(笑)」

――でも面白いよ!

「だから何だろうな、ライブハウスは怖いものってゆう先入観が無かったから、逆に怖がってる人たちの感覚が…なんか“ああ、そうなんだね”ってなる…」

――まあさ、広い会場とかなら怖いとかも無いかもしれないけど…。

「でも会場ってゆうより、1人で行くってのがネックなのかね?」

――私は最初はライブハウスのシステムがまずよく分かんなかった。ドリンク代なに!? ってとこからまず始まるから。

「まあそうだね。確かにそうだね」

――ドリンク代、謎じゃん! チケットに別途ドリンク代500円って書いてある…。

「今はもう先に500円玉用意してるってゆう…この感じですけど。そうだね、そういやそうだったね」

――とりあえずでもライブハウスに来て欲しいなってゆう…。

「まあねー…」

――たとえばFoZZtoneのライブでも、ワンマンしか行ったことない人とかに。

「そう! あのワンマンのポテンシャルさ、バカじゃないのって思うの!」

――暴言きました(笑)

「「誰に対してのバカじゃないのって分かんないけどさ(笑)。なんだろうね、そんなにワンマンって違うのってゆう…」

――確かに今年の赤坂BLITZワンマン(2013年9月7日、FoZZtone『Reach to Mars』ツアーファイナル公演)はすごい良かった! でもさ!

「なんでワンマンだとあんなにお客さんが集まるの?」

――それはやっぱり曲数が多いからじゃないの? 聴きたい曲聴ける率も上がるし。

「そうだよね、それでずっと自分の好きなバンドしか出ないってゆう安心感がある。あとお金の問題かぁ…」

――だよね。たとえば対バン4組とか出るイベントでも、だいたい3,000円とかじゃん? なら3,500円だったっけ、今回の赤坂は。それでフォズを2時間以上観れるのと、それに近しい値段で30分そこら観るってゆうこの価格差って大きいんじゃないかなって…。

「そっか…冷静に考えるとそうだよね……」

――だからワンマンしか行ったことないとか、REC OK!止まりとか、そこで誰かがアップしてた動画を観てただけとか、そうゆう人にガレージを覗きに来て欲しい気はするかも。

「そうなんだよね。だからさ、ここら辺に二の足踏んでる人に、こう、こう…!」

――ワンマンって、やっぱり行きやすいのかなぁ。とっかかりとして。

「分かった! じゃあこのイベントタイトルにもワンマンってつければいいかな!」

――意味分かんないんだけど(笑)

「ずっとフォズだよ~(笑)って。嘘もいいとこだけど(笑)」

――嘘だよ(笑) ぜんぜん他のバンドの曲挟むでしょ(笑)!?

「いろいろ挟む(笑)」

――(初ライブの時の)エルレ、ワンマンだった?

「(無言で首を振る)」

――ダメだ、この人あんま参考になんない(笑)

「なんだろう、逆に私さ、対バンがいるってお得感があるってゆうかさ。知らないバンドも一緒に観れるってゆう。でも一方で、その人にとって当たり外れがあるからそれが嫌だってゆう人もいるんだろうね。そうゆう意味では私、ずっと対バンに恵まれてきたのかも。自分の好きなバンドの対バンがすごい良い人たちが多かったから、対バンに対しての悪いイメージがない」

――対バン面白いよね、本当にいろいろ観れるし。ただ、それってたぶんすごい贅沢な遊び方なんだよね、やっぱり。

「なんだろうな…でもライブハウスに行く前って好きな音楽ってそれこそTVとか…。私、カウントダウンTVが大好きだったから。そこでバーって聴いて。でもさぁ、ライブハウスに来たらなんかもう違うよね。音楽のそのとっかかりがさ。ライブハウス、からの…ってゆうのがすごく増えて」

――私も最初はラジオとかで聴いて“いいな、いいな”って拾ってたのを、そのうち紹介されたのを次はネットで拾って聴くようになって。そのあとはもうライブハウスで直に見つけるってゆう…。

「そうゆう草の根戦法みたいなのに…」

――どんどんなっていった。

「でもそれがさ、本当にリアルに…」

――手応えがあるよね。

「最近はもうライブが良かったら、その場でCD買うみたいな。入り口がCD買ってからライブに行くじゃなくて、ライブに行ってからCD買う(笑)」

――そう(笑)! 昔は確かにCD聴きこんでからライブに行かなきゃみたいなのが、ライブに行って初めて“良い!”って思って買うみたいな。

「そうそう、反対になっていったよね。でもまぁそれはウチらがライブに行ける環境にあるからなんだけど」

――そうだよね。

「やっぱ友達とかがライブに行ってたら“私も行こうかな~”ってなるかな…? 友達戦法かな。友達の友達は友達だよ(笑)、みたいな(笑)」

――でもね、そうだと思うんだよね…。単純に来て欲しいんだよね。

「でもさぁ、それこそガレージの泥イベントだからさぁ(笑)、訳が分からないと思ってる人も多いのかなぁ~…」

――でもだからそこが、ちゃんとした…ワンマンライブとか? しかも大きいハコにしか行ったことない人に、確かにいきなりガレージは訳分からないじゃん、ぶっちゃけ。地下だし(笑)

「訳の分からなさをさ、どうしたらさ…それこそTwitterとかの力は大きいと思うんだよね。友達とかが“楽しかったー! 楽しかったー!”って呟いてたらさ…」

――多少気になるよね。で、それですぐ行こうとは思わなくても、何かあったときに“あっ!”って思ってくれる種を撒けたらいいなとは思ってるけど…。

「うーん。やっぱり誰かが案内役でいるってゆうのは心強いよね。知り合いがいるとか、“いいよ、大丈夫だよ、サポートするよ”ってゆう人がとっかかりにいたらすごい行きやすいだろうなってゆうのは分かるんだ」

――分かる。

「…いくらでもやりますけど。いくらでもウェルカムですけど…」

――なんだろうね…それを考えてたんだよ。要はみずそう(水野創太さん/EdBUS)さんが“自分のことは自分とお客さんで売るんだ。事務所やレコード会社がやることじゃない”って言っていて。けっきょく今はさ、この界隈では少数のお客さんがいくつかのバンドについてる状態じゃない? だからもっと(お客さんの)地の数を増やさないとさ、しょうがないじゃん(笑)って私は最近思ってて。

「そこなんだよねー…。でもさ、増やすためにどうしたらいいか分からないから…」

――分からないからこれを録音してるんだよ(笑)

「増やすためにはさ、やっぱり種を撒かなきゃいけないわけでありまして…」

――けっきょくは1回来てもらわないわけには話が始まらない。

「来て欲しいんだよー…」

――お互い初めてライブ行ってから10年くらい経ってて、特に今年とかもうすでに70本くらいライブ行ってるから…やっぱりだからこそ…。

「だからこそ道連れに…(笑)」

――もっと裾野を広げないと…。

「その閉じた感じが好きって人もいるんだろうけど」

――いると思う。あえて1人が良いとか、そこは音楽を聴く場所だからそこで友達と会うの違うみたいに言う人もいるけど。

「でも人が集まる場所でさ、お酒飲んでさ…お酒1人で飲むのなんてつまんないじゃん!?」

――ねえ!! で、音楽流れてるでしょ!?

「社交場じゃん、と私は思ってるんだけど…まぁ人それぞれ」

――いろんな考えがあって良いと思うんだけど、とにかくフォズ友達がいなくて、でもそうゆう友達欲しいって思ってる人は来て欲しい。

「うん、そういう子たちに来て欲しい。ただ1回目って様子見する子が多いから、2回目がキモになってくると思うんだよね。でも2回目は無いかもしれないから、今回来た方が良いよ(笑)」

――そうだよね(笑)。てか、1回目成功させないと2回目とか無い(笑)!

「「なので、無いからー(笑) 次は無いと思え(笑)! という締めで」

ページの先頭へ