だて×ツルヤ―ライブについて

≪お話のお相手≫だてさん…栃木県出身、栃木県在住の20代前半の女性。趣味はお絵描きとギター。12月に開催されたFoZZtoneセッション会では水野創太さん(EdBUS)の楽曲をカバーし、御本人と共演を果たす。

2014年1月12日(日)23:30~ @東京都世田谷区

――この質問から始めさせてもらうことが多いんだけど、いちばん最初に行ったライブはなんですか?

「ああー…、いちばん最初に行ったのは、2011年の10月16日です。PE’Zの渋谷公会堂」

――いいねぇ、日付から何から全部出てくるあたりがすごい素敵。

「2011年って、私は3か月連続で16日にライブに行ってて、それですごい覚えてる。10月がPE’Z、11月が東京事変で、12月があっぱって言う…伊澤さん(ex.東京事変)のバンドの。そのライブに行ったってゆう」

――すごい並びだなぁ(笑)、けっこう濃ゆいよね。

「PE’Zがその当時、1か月ぐらいフリーダウンロードをできるアルバムってゆうのを出してて。『向日葵-Himawari』ってゆう。それをライブで録音します…ってゆうライブだったんですよ。それで自分の手拍子とか声がCDになるんだと思ったらすごい嬉しくて。めっちゃ遠くの席だったんですけど、めっちゃ楽しくて、めっちゃ手拍子とかして(笑)」

――初めてのライブでそれだけノれるってすごいよね。私、最初は勝手が分からなかった。

「そのCDの曲順にやるのが分かってたから。聴き込んだその通りにやってくれたから」

――それにしても、PE’Zを知ったのはいつ何で? 

「それは東京事変のヒイズミさん(ヒイズミマサユ機さん。東京事変では第一期活動でH是都Mの名義で参加)がやってらしたから、そこから…」

――そっかそっか、東京事変スタートなんだ。そうだよね、確かだてちゃんのお姉さんが東京事変が好きで…。それにしても、いきなりPE’Zのライブってゆうのもちょっとすごいなって思うんだけど(笑)。

「それは東京事変で知り合った人たちがいて、やっぱりその人たちもPE’Zが好きで、その人たちがいてくれるってゆう安心感があったからだと思う」

――友達がいたんだ。やっぱ知り合いいると行きやすいよね。

「そうですね。先にみんなで集まって。翌月の事変は神奈川県民ホールだったんですけど…人生2回目のライブが神奈川(笑)」

――常に遠征だからね、あなたは(笑)。

「で、初めてのライブハウスってゆうのがそのまた翌月の12月のあっぱのライブで、江古田のBUDDYってゆう…」

――江古田!? またすごいとこ攻めるね(笑)。

「あっぱのホームだったみたいで(笑)。やっぱり知り合いがいたんで一緒に行って。その時はまだ事変が解散するって発表されてなかったんで、すごい楽しくやってたんですけど。その1か月後くらいに解散が発表されて(東京事変は2012年1月11日に解散を発表)、おおぅ…って」

――事変を聴きだしたのはいくつくらい?

「…中学で『教育』が発売されて、友達に借りて聴いてた覚えはあります。もともと林檎さんが好きで。その前は小学生のころから宇多田ヒカルちゃんが好きで聴いてて。母親がヒカルちゃん好きで車とかでよく流してたんですよ」

――ライブに行きたいなって思ったのはいつとかって分かる? 実際行ったのは2011年だろうけど。その前から思ってた?

「行くなんて思ってなかった(笑)」

――分かる(笑)!

「私、もともと野球が好きで」

――新情報(笑)。

「(笑)。私、巨人とオリックスの大ファンで。ライブ行くんなら野球何回行けるんだよって思ってて(笑)、野球の方が安いじゃないかって。だから、当時も野球観に栃木から東京までけっこう来てたんです(笑)」

――あなたがよく分からない(笑)。

「ライブ行こうと思ったのはTwitter始めて…みんなが行こうって言ってたからかなぁ…(後日補足:ライブDVDを観たこともきっかけのひとつだそうです)」

――それ、すごいね。私も言ってる人の話を聞いてライブに興味を持ったから、そういうのがあるならすごいなぁって思った。

「私もFoZZtone、FoZZtone言ってたら事変ファンの子が興味持ってくれて、金沢の子なんですけど、金沢でフォズのライブがあった時に行ってくれたんですよね! 去年の赤坂(2013のRECK OK! 「Reach to Marz」TOUR FINAL公演)も東京行く用事があるからって来てくれて! すごい嬉しくて! 本当に言うことって大事だなって…」

――何の気なしに言ってることが響いたりするんだよね。逆もまた然りだから怖いけど、それでも無力ではないんだなって。

「FoZZtoneは2011年の後半に音源聴いてて名前は知ってて。で、2012年に事変が解散しちゃって、おおっとってなって(笑)。そんな中、2012年の6月2日に長岡さん(ペトロールズ、ex.東京事変)の弾き語りを観にガレージ(下北沢ライブハウスGARAGE)に行ったら、“あ、FoZZtoneの人も出るんだ”(Vo.の渡會将士さんが弾き語りで共演)ってなって観たら…なんだこの人(笑)」

――(笑)。

「それでその後、RECK OK! ツアーで宇都宮に来てくれて、“あ、撮っていいんだ”って。でもその時に初めて“ライブハウスって荷物を最小限に抑えないと辛いんだ…!”ってことを知った(笑)。その後もしばらくライブはあんまり行かなかったけど、2013年は何か“また東京!?”みたいな勢いでライブ行ってた(笑)」

――今年はどうしていきましょうかね(笑)?

「今年は本当に抑える(笑)! また学校に行き出しちゃったし! でも他の用事で東京に来てるから意味がない(笑)! だから目標は埼玉に引っ越す(笑)!!」

――ギターの方はどうでしょう?

「セッション会があって…エレキギター頑張ろうって。アンプも買うことにしちゃって…私、本当に憧れだけで生きてる(笑)。そのアンプも長岡さんが使ってるのと同じので。憧れだけだ!」

――それで広がるなら素敵なことだけどね。

「ギターやろうって思ったきっかけが本当に東京事変観てて、林檎さん観てて…。長岡さんもものすごい唯一無二なギタリストだなって本当に思って」

――ああね!

「でも人に影響されて好きになった音楽が多い中で、FoZZtoneだけは自分で見つけたバンドなんで。一生観ていきたいって思えるバンドなんで…今、わざわざ必死で追いかけなくても、“好き”って言わなくても、もう安心してFoZZtoneが好き。まぁ売れて欲しいんだけど…“みんな聴けや”って思う(笑)」

――ファンが元気なのはすごい良いことだと思うんだよね。

「それで今度はFoZZtoneきっかけで水野さん(水野創太さん/EdBUS)とか小野さん(小野雄一郎さん/butterfly inthe stomack)とかに出会えて…本当に全部ガレージで。ガレージにも本当に感謝してて。…みんなガレージに来てみたらいいのに(笑)」

――それ、すごく良い(笑)。

「でも私、すごいショックを受けたのが、バタスト(butterfly inthe stomack)の中江さん(中江太郎さん)に“宇都宮に来て下さい”って言ったら、“宇都宮にはどんなバンドがいるの?”って訊かれて。それに答えられなかったのがすごくショックで」

――地元バンドね…好きなのを聴いちゃうと、わざわざ地元って括りで聴かないもんね。

「でもすごいそうゆうことを意識する良いきっかけになった。最近、ヘヴンズロック(ライブハウスHEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2)で色んなバンド観て。あと、今は水野さんを宇都宮に呼びたくて!」

――呼べばいいよ(笑)! 最近はもう、こっちからガツガツ発信していって良いと思うようになってきたよね。この辺はもう、客が動く段階に入ってる。じゃあ、今年は宇都宮にどんどん呼んで行くと。

「うん、こっちに来いやと(笑)。毎度毎度、宇都宮から東京行ってるこっちの苦労を思い知れと(笑)」■

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