リエ×ツルヤ―ライブについて

≪お話のお相手≫リエさん…石川県出身、石川県在住の女性。地元の金沢でのライブの他、FoZZtoneを中心に大阪などのライブにも足を運ぶ。
収録日:2014年5月17日(土)19:00~ @東京都豊島区

――初めて行ったライブって何でしたか?

「初めて行ったライブはねぇ、中学校3年生の時のイエモン(THE YELLOW MONKEY)!」

――すごい…!

「母親と一緒に! イエモンは中1の時に『楽園』で出逢ってハマって。『学校の怪談』の主題歌だったから知ったんだけど。その頃って音楽番組とかも今よりもすごいやってたから、録画して編集してずーっと観てた。学校に行く前とかにも(笑)。それで47都道府県ツアーを100何十本ってやってる時の金沢公演に行ったの。5月くらいだったかな。ホールの立見席。豆粒みたいだったんだけど、ものすごい衝撃だった! 母親と一緒に “うわーホンモノ! 動いてる動いてる!!”って(笑)。画面の中の人が出てきたっていう感覚だったから。すごい楽しかった。それで、秋くらいにそのツアーでもう1回金沢に2デイズで来てくれて、今度は体育館というかアリーナみたいな会場でやったのね。5月の時のライブもそうだったんだけど、チケットを譲ってもらったんだよね。“譲ってください”的なのを出したの、地方情報誌に(笑)」

――そうか、地方情報誌…!

「今みたいにTwitterとか無いからね(笑)。それで、ファンクラブに入ってるっていう人が、“私、3列目の席あるから”って10列目くらいのチケットを譲ってくれて。受験生には結構重要な全県模試みたいなテストの前日だったけど、行ったね(笑)。この時は1日は友達と、もう1日は母親と観に行って。一緒にキャーキャー言える友人がいた事はすごくありがたいことだったなぁって。母親が音楽好きだったのも大きかったかな、ライブビデオとかも買ってくれたし。そこでライブの一体感とかを味わって…あれで目覚めたね、きっと」

――なるほど!

「本当に大好きで、ライブの前日にあったラジオの公開放送も友達と観に行ったからね(笑)。スペイン坂みたいに外から見えるサテライトスタジオで、その時に吉井さんとちょっと喋ったもん(笑)。“お客さんから質問!”みたいなコーナーがあって、“金沢の方言知ってますか?”とか質問した(笑)。“えー!? そんなの知らないよ、教えてよー!”って言われて、“語尾に〈じー〉を付けるんです”って答えたの。“じゃあ明日のライブで言うよ”って言ってくれて、それで翌日“盛り上がってるじー!!”って本当に言ってくれたの! “じーじー言ってて悲しくなりませんか?”とも言ってたけど(笑)」

――すごいアクティブですよね! イエモンの他には、当時ってどんな音楽を聴いてました?

「J-POPを幅広くかな。いちばんはじめの音楽の思い出って、『101回目のプロポーズ』で使われてた、CHAGE and ASUKAの『SAY YES』だったと思う。あれを歌いながら学校から帰ってた小学校1年生だったの(笑)」

――早い(笑)!

「あと小学校で憶えてるのは槇原敬之の『もう恋なんてしない』が好きだったとか、母親がユーミンを好きだったからいつも車で流れてたり。あとはね、小5でB’zにハマったの! “稲葉さん超カッコ良いー!”って思って(笑)」

――ぜんぶ早い(笑)!

「早かったかなぁ(笑)。でも初めてカラオケに行ったのは中1くらいだったよ? 友達と歌いまくってた」

――それも早くないですか(笑)?

「そう(笑)? 当時ってとにかくCDがすごい売れてた時代で、特に好きなのはスピッツとイエモンだったけど、GLAY、ラルク、ジュディマリとかまわりの友達もみんな聴いてて。小学校高学年から中学校の頃は、チャートTOP10のCDは全部借りてカセットに入れて聴いてる、みたいな。友達と貸し借りしたり。カセットからカセットは音が悪くなるんだよね。それがそのうちMDになっていって…。ラジオもいっぱい聴いてたし。HEY! HEY! HEY!とかうたばんとか、歌番組もいっぱいあって。ポップジャムとかカウントダウンTVも録画して観てたもん。良い時代だったなぁ…。テレビ欄をくまなく見て、好きなアーティストが出てないかチェックしてたし、雑誌もたくさん買ってたし。本当にもう、それしかなかったんだよね。今ではネットがあるからあんまりそういう媒体はチェックしなくなっちゃったけど」

――私もそうですね。

「高校生になったら、友達がBRAHMANとかHi-STANDARDとかをコピバンでやってて、それをライブハウスに観に行くようになって。ライブハウスデビューはだからその時期。それで、BUMP OF CHICKENを聴き出したはその後ぐらいだったかな。雑誌のbrigeに載ってた記事を読んで、なんかすごく共感するものがあって『jupiter』聴いたらハマっちゃった。『ユグドラシル』とかめちゃめちゃ聴いて。その後はBUMPからの繋がりでアジカン、エルレ、RAD、くるりとかレミオロメンとか…」

――今までいろんな方にお話伺ってきましたけど、その辺のバンドはみんな口にします。

「やっぱりすごいんだねぇ。でもその頃は私は子育て真っ最中で、ただひたすら子供らと聴いてる、みたいな感じで。久しぶりにライブに行ったのが2005年のくるり。それがもうすっごい楽しくて! それからぼちぼちとライブに行くのを再開した感じかな。でも当時はどうしても遠征には行けないから、金沢に来てくれるバンドを観に行く感じ。この頃はもうネットが普及してきてるので(笑)音楽好きな人のブログ読んだりして音楽と出逢ってて。FoZZtoneを知ったのもブログで。そのブログで紹介してくれる音楽をYouTubeで聴いてみるとだいたい好きだから、フォズの『カントリークラブ』が紹介された時もすぐに聴いて。でも、その時はフォズの曲がYouTubeに4曲しか上がってなくて、そんなに引っかからなくてね。でも、その後もFoZZtoneが度々紹介されるから『ワインドアップ』聴いてみたら茶の花が面白すぎて!で、改めて『カントリークラブ』聴いて、すっかり引き込まれてしまった。その後わっちが吉井さんリスペクトしてるって知って、ちょっと運命を感じました(笑)」

――これからはまた、行けるライブを見つけては足を運ぶ形になりそうですか?

「そうだね、遠征を覚えてしまったからね、やばいなぁとは思ってるんだけど。大阪が案外近かった(笑)。東京も思い切れば行ける(笑)。でもやっぱり子供がいるからしょっ中は無理だし、条件が合うライブがあれば行きたいなって。あとはもう、金沢来て(笑)。来て欲しいなぁ、金沢」■

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