リョウ×ツルヤ―ライブについて

リョウさん…福岡県出身、神奈川県在住の男性。2013年12月、2014年6月に開催されたFoZZheadsセッション会にはギターとボーカルで参加、下北沢ガレージのステージに立つ。
収録日:5月24日(土)18:00~@神奈川県横浜市

――初めて行ったライブは何ですか?

「初めて行ったライブは、僕は米米CLUBですね。10歳の時に」

――それは親御さんに連れられて…みたいな感じですか?

「叔母がすごく米米CLUBが好きで、ファンクラブとかにも入ってたんですよ。従兄弟もいるんで、小さい頃に一緒に遊びに連れて行ってもらう車の中で流れていて。しかも『浪漫飛行』とか『君がいるだけで』みたいないわゆる王道曲じゃなくて、彼ら特有のネタ満載の曲を聴いていて、なんだこれってなって(笑)。だから叔母さんが行くつもりで取っていたチケットを、叔母さんが行けなくなって譲ってもらったんですよ。母親と2人で行きました」

――覚えてます?

「行ったことは覚えてるんだけど…(笑)。でも、あんまりメジャーな曲をやらなかった覚えはありますね」

――そのあと、自分でチケットを買って行ったライブって分かりますか?

「自分でチケットというか、それも親と一緒だったんだけど、自分で行きたいって思って行ったのが小6の時にCHAGE and ASKA」

――早いですね!

「チャゲアスも親が聴いていた影響があったんですよね。あと、小学生なので、周りはSMAPとかアイドルを好きな子が多かったんですけど、たまたまいたんですよ、チャゲアスが好きだってゆう奴が。それもあってハマったんです。それで“行ってみたい”って言って連れて行ってもらいましたね」

――小6で“行きたい、行く!”って言って、なかなか本当に行けなくないですか(笑)?

「近所のデパートに入ってたチケットぴあに、朝から並んでチケットを取ったんだと思います。電話じゃ繋がらないのは何か分かってたから(笑)」

――そのスキルはどこで得たんですか(笑)?

「確か電話で1回失敗したんでしょうね。それで、ぴあの店頭をチェックして」

――そのままの流れで、中高生の時もライブにはボチボチ行っていた感じですか?

「それなりに、ですかね。チャゲアスは福岡でライブがあれば行く、みたいな感じでしたけど」

――でも、“あれば行く”っていうのも相当すごくないですか(笑)?

「親も好きだったのは大きかったですね、家族で行けるんで。だから中学生の時に、ビリー・ジョエルとエルトン・ジョンとか観てますよ。それはあんまり覚えてないけど(笑)」

――すごい(笑)。じゃあ初めてのライブハウスっていつでした?

「初ライブハウスは、中3の時のSIAM SHADEですね。『るろうに剣心』の主題歌で『1/3の純情な感情』を聴いてドハマりして、当時出てたCD一気にそろえて。友達と2人でライブハウスに行きましたね」

――ひとつひとつが早いですよね。

「そうなんですかね。でも、小さい頃から音楽に触れられる家庭だったのは相当大きいと思います。小学校低学年の時に住んでた家に何故か有線が入っていて、そこで流れていたB'zとかを、それとは知らずに聴いてて全部知ってる、みたいな」

――ギターはいつからだったんですか?

「ギター自体は親父のアコギが家にもともとあったし、エレキはエレキで叔父さんにもらったんですよね。それで中1くらいで1回触って…でもその時はF(コード)で挫折して…(笑)。で、高1くらいでゆずが流行り出して、それがきっかけでまた少し触ってたら、いつの間にか一応Fが鳴るようになったんで(笑)。同じマンションに住んでた友達もギターやりたいって言うから一緒にやり出して、高1の冬に路上に出ましたね」

――その時はゆずとかやってたんですか?

「そうですね、あとは山崎まさよし、尾崎豊、スピッツ、ミスチル…」

――おおー! やってみてどうでした?

「一発目鳴らすまでは不安だったり色々考えましたけど、鳴らし出すと別に誰も聴きゃしないし好き勝手にやってるだけなんで(笑)。高架下みたいなところでやってたので声も響くし、単純に思いっきり音が出せるっていうのが気持ち良かったですね」

――なかなかそういう環境ってないですもんね。路上は頻繁にやってたんですか?

「どれくらいだろう、高2の頃は月一とかでやってましたかね。受験で1年休みましたけど、高校の卒業前はそれこそ週一でやってました。その相方は関東の大学に進学しちゃったんですけど、夏休みとかそいつが帰ってきた時には再開して。まぁ、路上というよりも、単に外でワイワイ弾いてるってだけの感覚なんですけどね(笑)」

――じゃあバンドとかは組まないで、その方と2人でやってたんですね。

「そう、バンドをね、やってないんですよ!だからスタジオに入ったことが無いままガレージ(ライブハウス下北沢GARAGE)に立ちましたよ、セッション会で(笑)。でも、人前に立つのは好きなんですよね。中学と高校の時も、文化祭で野猿を踊ってました、3年連続で(笑)」

――3年(笑)!?

「それから、大学時代は劇団に入ってたんですよ。それはたまたま居酒屋で知り合った人に誘われたので、自分で門戸を叩いたわけでもないんですけど。流れでやることになって(笑)」

――すごい経緯ですね(笑)。

「大学を卒業して関東に出てきてからも、ギターは趣味で弾き続けた感じですね。関東のライブハウスで知り合った友人たちがゆずっこだったこともあって、みんなで公園に出ていって弾いたりしたこともあります。それこそ関内の伊勢崎モール(ゆずがデビュー前に路上ライブしていた場所)でも1回路上やりましたよ、深夜3時くらいに(笑)」

――本家本元で! すごい!!

「ギターはそんな感じで、結局ずーっと触っていますね」

――じゃあ、初ライブハウスで話が止まっちゃってましたけど、ライブを観に行くのはその後はどんな感じでしたか?

「観に行ったライブは、多い時で年間50本くらいですかね。初めてROCK IN JAPAN FESに行った時とかは、本当にもう勢いでしたね。行く予定なかったのに初日の金曜日が始まると、いてもたってもいられなくなって、後2日券を譲ってくれる人を探して。更に宿を譲ってくれる人も探して」

――宿もですか!?

「流石に夜中の2時3時までかかっちゃいましたけど、譲ってもらえたんですよ。でももうその時間なんで、そのまま寝ずに始発でひたちなかまで行くっていう(笑)。会場で会った友達に“なんでいるの!?”って驚かれましたね(笑)」

――すごい勢い(笑)!

「何事も勢い、大事ですね(笑)。やらないことの方が後々悔いが残りますし。もちろん大変だったり疲れたりもしますけど、やっぱり印象に残りますし。それになんかね、色々と良い方に転ぶ気がするんですよ。思い切ったことができる時は、やってみたらきっと面白いと思うんですよね(笑)」■

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